不安定な相場を乗り切る!リスクコントロールについて
公開日:2022年3月31日
更新日:2022年3月31日
目次
上昇・下落を繰り返してきた株式相場を振り返る
近年好調だった米国株式市場。
それもそのはず、S&P500種株価指数(以後S&P500と表記)はコロナショックと呼ばれる2020年3月に下落して以来、2020年は+15%、2021年は+25%と順調に成長を重ねてきました。しかし、2022年初頭からS&P500が7%下落するなど、暗雲が立ち込める状況となっています。
しかし、20年、30年といった長期スパンでS&P500の推移を見てみると、相場の下落が起きても、その後上昇する・・・といったように上昇、下落を繰り返しています。
S&P500の推移
※ブルームバーグのデータを基にPayPayアセットマネジメント株式会社が作成。
※期間:1982年1月末~2022年1月末(月次データ)、配当なし、米ドルベース
過去のショックの下落率や回復までの期間を見てみよう
30年、40年といった長期投資の場合、上昇、下落を繰り返して進展していますので、そういうものだといったところかもしれませんが、回復までの期間をみてみると、成長市場のインデックスであっても大きな暴落後には長い時間が必要であることがわかります。
出来事 | 下落率 | 回復までの期間 | |
---|---|---|---|
1987年10月 | 1987年10月 ブラックマンデー |
約30% | 約1年8か月 |
2008年09月 | 2008年09月 リーマンショック |
約53% | 約4年1ヶ月 |
2020年03月 | 2020年03月 コロナショック |
約20% | 約4ヶ月 |
※S&P500(月次データ、配当なし、米ドルベース)の数値で計算。下落率は各出来事発生前の高値から底値の下落率となります。
※ブルームバーグのデータを基にPayPayアセットマネジメント株式会社が作成。
例えばリーマンショックのような暴落時には回復するまでの時間が長くかかっていますね。下落による長期的な損失を防ぐことか大切であるということができます。
では、下落時にできるだけ損失を抑える方法はなにかないのでしょうか。
リスクコントロールの方法を3つ見てみよう
株式の中長期投資では、下落における損失を防ぐ手法の1つとしてリスクコントロールがあります。一般的に行われるリスクコントロールの方法としては、以下の3つがあります。
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株式以外の安全資産への回避を機動的に行う
相場の変動を早期に察知し、資産配分を機動的に行いリスク回避をします。相場変動察知のために、中にはAIなどを使い24時間監視をするものも。
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株式の投資比率を機動的に調整する
相場環境や独自のリスクコントロール指標に基づいて、株式組入比率の変更を即座に行うことにより、下落リスクの低減を目指す運用方法です。
実質株式組入比率は0%~100%で調整するものが多いですが、中には先物取引のレバレッジやショート(売り)を利用して、上昇や下落局面でより大きな収益を獲得しようとする運用もあります。 -
株価の下落時に上昇する資産にも投資する
株価の上昇局面だけでなく、下落局面も収益機会とする手法です。また、株価指数と逆方向に動く指数に関連する資産に投資することで、下落時に収益を得ることもできます。
これらを個人投資家の方々がご自身で資産運用し、株や債券の売買を行うことで資産の下落リスクをコントロール可能な方もいるかもしれませんが、お仕事をされている方が市場を監視し続けて資産運用をすることは難しいのではないでしょうか。昨今多くの日本人投資家が投資をしている米国株式市場は日本時間の夜中がメインの取引時間となるため、夜な夜な起き続けて取引をする方は少ないでしょう。
そんなときに頼ることのできる1つの選択肢として、①②③の面倒な運用をプロにおまかせするリスクコントロール型の「投資信託」を利用する方法があります。
実際、当社PayPayアセットマネジメントでは③の運用手法をとる、「PayPay投信 米国株式ボラティリティ戦略(為替ヘッジなし)」という商品を提供しています。ここで少しだけ、「PayPay投信 米国株式ボラティリティ戦略(為替ヘッジなし)」がどうやってリスクコントロールをしているかをご紹介させてください。
リスクコントロール型ファンド、
PayPay投信 米国株式ボラティリティ戦略(為替ヘッジなし)とは?
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どんな戦略なの?
まずは、運用の方法についてです。
一言でいうと、”いいとこどり”の運用をプロが行います。
市場が平常の動きをしているときには、S&P500に追随する運用成果を目指します。
しかし、市場が混乱しているときには、VIX指数という市場の混乱時に上昇をする指数に投資をすることで下落を回避できるように運用をします。
下記のようにS&P500とVIX指数の動きについてグラフを見てみると、相反する動きをしていることがわかりますね。
S&P500とVIX
※ブルームバーグのデータを基にPayPayアセットマネジメント株式会社が作成。あくまでも過去の実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
※期間:2013年1月2日~ 2022年2月28日、日次データ、S&P500は配当込み、米ドルベース株式市場の変動率を見ながらプロが2つの指数の投資割合を機動的に変更して、マーケットの平穏時ではS&P500 先物で指数の上昇を目指し、マーケットの混乱時にはVIX先物を活用して指数の上昇を目指す運用方法をとっているのです。
この運用方法をとっている指数を、「ABRダイナミックブレンド・エクイティ&ボラティリティ指数(以後ABR指数と表記)」と言います。「ABR指数」の機動的な投資割合の変更は下記円グラフのようなイメージです。
市場の混乱状況によってはすべての資産を現金などの安全資産へ投資することや、すべての資産をS&P500 先物に投資し上昇トレンドを追求することもあります。
そんなこと、本当に出来るの?と思うかもしれません。
では実際にリーマンショックの時やコロナショックの時、この「PayPay投信 米国株式ボラティリティ(為替ヘッジなし)」が採用している「ABR指数」はどんな動きをしていたか見ていきましょう!
2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック。
どちらもS&P500は下がっていくものの、ABR指数はS&P500と相反する上昇トレンドです。しっかりとリスクをコントロールしています。リーマンショック時
(2008年3月31日~2009年4月30日、期初を100として指数化)
コロナショック時
(2019年8月29日~2021年1月29日、期初を100として指数化)
※ブルームバーグのデータを基にPayPayアセットマネジメント株式会社が作成。あくまでも過去の実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
※日次データ、S&P500は配当込み、円ベース投資をするのであればリスクをコントロールするだけではなく、利益もしっかりと追及していきたいですね。
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パフォーマンスをみてみよう
最後に2006年からの長期間のパフォーマンスを見てみましょう。
S&P500だけへの投資に比べて、「ABR指数」はマーケットの下落時も上昇し、長期でみてもしっかりと上昇していることがわかります。
※当ファンドの主要投資対象であるアイルランド籍外国投資信託証券は、ABR指数の算出に活用するクオンツモデルで資産配分を決定します。上記は当ファンドの実績ではありません。
※ブルームバーグのデータを基にPayPayアセットマネジメント株式会社が作成。あくまでも過去の実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
※期間:2005年12月30日~ 2022年2月28日、月次データ、円ベース、S&P500は配当込み -
このファンドのポイントまとめ
市場が落ち着いているときにはもちろんしっかりと利益を追求!
混乱しているときも混乱を利用し利益を追求!
プロが運用する、いいとこどりができる投資信託です。
S&P500やNASDAQ関連ファンド等との「あわせもち」で乗り切る
PayPay投信 米国株式ボラティリティ戦略(為替ヘッジなし)の活用方法について、「あわせもち」のご提案です。
例えば、今多くの方がお持ちの米国株式のインデックスファンド(ここではNASDAQ、S&P500)との組み合わせを上手に行うことで、リスク(振れ幅)を減らし、リターン(成果)も追及することが出来るというものです。
下記の図を見てみましょう。
あまり見慣れない図かもしれませんが、投資対象が図のどこに位置しているかでリターンの高さとリスクの高さを確認できます。
例えば■NASDAQはリスクが21%台と、リスクがこの中では一番高いことがわかりますね。
しかし、NASDAQとABR指数を50%ずつわけて持つと●NASDAQ50%+ABR50%の約16%台のところまでリスクが下がり、かつリターンは15%ほどと、■NASDAQだけで持つよりも更に追求できることがわかります。
「あわせもち」をすることで皆様の安心を少しでも増やすことが出来るのではないでしょうか。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
※ABR指数とS&P500(配当込み)、NASDAQとの分散保有効果(すべて円ベース)
※計測期間:2005年12月30日~2022年2月28日、月次データ
※当ファンドの主要投資対象であるアイルランド籍外国投資信託証券は、ABR指数の算出に活用するクオンツモデルで資産配分を決定します。上記は当ファンドの実績ではありません。
※ブルームバーグのデータを基にPayPayアセットマネジメント株式会社が作成。あくまでも過去の実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
※NASDAQはNASDAQ総合トータルリターン指数
リスクコントロール型の投資信託について、ご理解いただけたでしょうか。主に当社の「PayPay投信 米国株式ボラティリティ戦略(為替ヘッジなし)」についてお話をしてきました。
投資を行うにはリスクをしっかりと理解したうえで上手にコントロールをすることで、資産を上手に増やすことが出来ます。
もちろん、ご自身で出来る方もいらっしゃることと思いますが、プロに任せるメリットもたくさんあります。
上手に『あわせもち』をしつつ、色々な方法を学んで、検討していただき、安心できる資産運用ライフを送っていきましょう!
当ファンドは、投資信託証券を通じて、主として株式先物取引やVIX先物取引などに実質的に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割込むことがあります。当ファンドの運用による損益は、全て投資者の皆様に帰属します。当ファンドの基準価額の主な変動要因には「株式先物取引による運用に伴うリスク」「VIX先物取引による運用に伴うリスク」「金利変動(公社債等の価格変動)リスク」などがあります。
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